漫画アプリピッコマなどで連載中の「ある日、お姫様になってしまった件について」のあらすじと感想です。
大いにネタバレあります。
前回の18話はこちら
ある日、お姫様になってしまった件について
意識を取り戻したアタナシア
クロードとティータイムを楽しんでいる最中、突然の吐血で倒れたアタナシア。
ベッドに寝かされたアタナシアは、目覚めると突然の痛みに泣き悶えます。
体の中が燃えているみたいに激しい痛みがアタナシアを襲っているようです。
アタナシアを見守るクロードとフィリックスの足元には平伏する魔法使いの姿が。
彼が言うには、アタナシアの体内で魔力が暴走しているが原因はわからないと。
痛みを訴えているのは、悪化したのではなく、目覚めて痛みを感じているからだそう。
今平伏しているのは宮廷一の魔法使いのようですが、なすすべがないようですが、クロードは方法を探せと詰め寄ります。
できないということは殺してほしいと同義だとも。
この魔法使いが無能なのではなく、アタナシアがイレギュラーなのだろうけど、そんなことお構いなしのクロードは使い物にならないと分かると地下牢へ連れて行くよう命じます。
そして、ほかの魔法使いを呼べと。
もともと冷酷な判断を取ることに躊躇のないクロードですが、アタナシアの苦しむ姿にかなり焦っているのかなと感じます。
見た目は冷静そうですが、アタナシアに何かあったら関わる全員を皆殺しにしそうな勢いです。
ベッドの上で痛みにもだえるアタナシアに何もしてあげられないクロードは、手をかざし「うるさいから寝ろ」と。
きっと、眠っていれば痛みを感じずにいられるから、魔法で寝かしたのでしょうね。
アタナシアは言葉通りに受け取っていますが、アタナシアが気付いていないだけで、クロードはアタナシアのことを大切にしてると思います。
ダイアナの命を脅かしたのはアタナシア?
クロードの魔法ですっと眠りについたアタナシアですが、夢の中で妖精のお姉ちゃんにまた会うことができました。
クロードの近くで眠ると、クロードの記憶の中にあるものを夢という形で見てしまうようですね。
アタナシアは、妖精のお姉ちゃんに今日の出来事を一生懸命話しかけます。
しかし、いつも夢の中では語り合うことができず見守っているだけ。
その夢でも月明かりの中、窓辺に座り涙するお姉ちゃんをただ見ているだけでした。
しかし、いつもはお姉ちゃんを見ている自分がその場を立ち去って夢が終わるのに、その日は突然かのじょに駆け寄って腕を掴み、話しかけます。
ダイアナがクロードの前からいなくならないよう懇願するし、俺を選べと言う。
ダイアナの命を蝕んでいるお腹の中の子ではなく、自分を選べと。
そこで目覚めるアタナシア。
毎回、目覚めたアタナシアは夢のことをどれだけ覚えているのでしょう。
妖精のお姉ちゃんはダイアナだということをわかっているのか。
そして、いつも自分がクロードの目を通して見ていることも。
いつもは、ただダイアナを見つめるだけだったけれど、今回の夢では子を身ごもり黙って城を立ち去ろうとするダイアナをクロードが引き留めている場面でした。
アタナシアの魔力が、ダイアナの命を蝕んでいたのか。
なぜ、ダイアナがアタナシアを産んで亡くなったのか。
なぜ、クロードはダイアナの死後、ルビー宮に仕える全員を殺してしまったのか。
アタナシアだけを生かしたのは、ダイアナが名前に込めた思いに気付いたからなのか。
それらの疑問が今回アタナシアが見た夢で明かになることはありませんでしたが、いずれここまでしっかり描き上げて欲しいと思います。
魔法使いルーカスの登場
アタナシアが目覚めると、傍には以前ルビー宮の庭で出会った魔法使いのルーカスがいました。
せっかくいい夢を見ていたのにとイラつくアタナシアですが、体が苦しくないことに気付きます。
ルーカスは、自分がアタナシアの命を救ったと言います。
そのままだったら、アタナシアの心臓が破裂して死んでいたと。
しかも、クロードがクロを殺そうとしていたのを助けたのだから感謝しろと。
そこに、クロードとフィリックスが入ってきました。
アタナシアはクロードに気付くと、ベッドから起き上がってクロードのもとに駆けていきます。
しかし、途中で足を滑らせ、顔から床に倒れるかと思った瞬間、クロードがすっと動いてアタナシアを受け止めれくれました。
そのまますっと抱き上げるクロード。
受け止めてくれたことも、抱き掛けてくれたことも、アタナシアは素直に受け入れられない様子。
クロードがアタナシアの存在を認めて受け入れていることにまだ気付けていないようですね。
早く気付いてほしいものです。
アタナシアを抱き上げたクロードは、「もうくるしくないか?」とアタナシアに確認します。
その表情には安堵と心配の色が見えると思うのですけどね。
アタナシアが首を横に振ると、クロードはルーカスに向かってほかの副作用はないのかと問いかけます。
そこでアタナシアはクロードにルーカスのことを非難しようと口を開くのですが、突然ルーカスがすごい勢いで咳き込みます。
アタナシアを助けるために力をすべて使い切ったようだと言うフィリックス。
クロードもルーカスを労います。
咳き込んで涙目になった目を潤ませるルーカスですが、その姿はなぜかアタナシアと同じくらいの子供の姿。
先ほど、アタナシアと会話していた時は、青年の姿だったのですが。
アタナシアの頭の中が?でいっぱいになりつつも、会話は進んでいきます。
まだアタナシアの魔力は完全に安定していないこと。
しかし、峠は越えたのでジョジョに落ち着くだろうこと。
今後も似たようなことが起きる可能性があるが、ルーカスは自身の身を捧げてアタナシアを助けると咳き込みながら説明していきます。
その様子を見て、フィリックスはひとまず休ませたほうがいいと、ルーカスを部屋の外へ案内します。
そして、ルーカスがアタナシアとすれ違う瞬間にニヤッと不敵な笑みを浮かべて出て行くのでした。
ルーカスのことをクロードもフィリックスも何も疑問に思っていないようです。
アタナシアだけに本性を見せているのですね。
そんな態度のルーカスにムカついていると、次に部屋に入ってきたのはリリーでした。
泣きながらアタナシアのもとに駆け寄るリリー。
その時、アタナシアは、自分が48日もの間眠り続けていたことを知るのでした。
アタナシアがクロードに眠らされてからすぐにルーカスが来て魔力を安定させるのにそれだけの日数が掛かったのか、眠ってからある程度の日にちが経過してからルーカスが現れたのか。
ちょっと気になったけど、これはあまり重要ポイントではないかな。
無事、アタナシアが目覚めたところで、コミックス2巻の収録もここまでです。
2巻の表紙は、子供姿のルーカスとイゼキエル。
でも、どちらもこの2巻にはほとんど出てないのですけどね。
イゼキエルは、アルフィアス公爵が息子のことを語る場面でイメージショットが出ただけ。
2巻で出てきたルーカスは長髪ですが、表紙のルーカスは短髪。
今後のルーカスとイゼキエルの活躍に期待ということで。
次は3巻収録話からです。