漫画アプリピッコマなどで連載中の「ある日、お姫様になってしまった件について」のあらすじと感想です。
大いにネタバレあります。
前回の第8話はこちら
ある日、お姫様になってしまった件について
クロードがアタナシアとリリアンを呼び出したわけ
思いがけずクロードと出会って、恐怖のお茶会から無事生還したアタナシア。
リリアンとともにアタナシアを呼び出したクロードは、今までのリリアンの働きを労い、さらに今後アタナシアの管理はすべて自分がすると言いました。
アタナシアは、自分のことには気を使わずにこのまま忘れていて!と脳内パニックを起こしていますが、クロードは平然とこれからは姫として相応しい待遇を受けろと言うのです。
アタナシアは、常に自分が読んだ「かわいらしいお姫様」のストーリーと照らし合わせて考えを巡らせます。
今回も、クロードは本の中でアタナシアを娘と思ったことは一度もないと言っていたのを思い出していました。
だから、今も娘と認めたわけではないだろうと。
確かにクロードには、何か別の考えがあるのかもしれないし、単純にここまで生き延びたアタナシアに興味を抱いただけかもしれない。
生まれたばかりのアタナシアを殺そうとしたクロードが、興味を抱いただけでもかなりの進展だと思うのですが。
本の内容は、アタナシアがどうしていくかを決めるためのひとつの指針でしかなくなったと考えて良さそう。
でも、そんなこと分かるわけもなく、クロードが何を考えているか知ることもできないアタナシアとリリアンは、お互いを強く抱きしめ合うしかできないのでした。
リリアンが「大丈夫です。姫さま」とアタナシアを震えながら抱きしめるシーンは、リリアンのアタナシアへの愛を強く感じました。
静かに抱きしめられるアタナシアの大きな不安も。
アタナシアとクロードとの攻防戦
クロードは定期的にアタナシアを呼び出すようになりました。
クロードがアタナシアに会う時間に何か意味を見出しているのかは全くわかりませんが、クロードの意思でアタナシアとの時間を設けているのは間違いないようです。
数回会った中で、アタナシアが感じたことは、クロードには当たり前の子供のように怖がったり答えたりするより、大胆に馴れ馴れしく振る舞った方がいいということでした。
フィリックスとリリアンは、クロードとアタナシアの会話が気が気じゃないようですが。
その日は、アタナシアを船に乗せて湖を遊覧するつもりみたい。
リリアンがアタナシアがまだ水に慣れていないと言うのに対し、クロードは「俺がいるのに何が心配だ?」と。
さらにアタナシアにも「俺と一緒じゃ嫌か?」と言うクロード。
もちろん、アタナシアはパパと一緒に行きたいと言いますよね。
クロード以外の全員が、船の上ではクロードとアタナシアが完全にふたりきりになるから心配してるとは言えるわけがないですから。
しかも、アタナシアをクロードが抱えて船に乗せる手順が地味に笑えます。
- 掴む
- 持ち上げる
- 座らせる
- 手を離す
アタナシアの無表情っぷりと、解説のようなコマが面白い。
無事に乗り込み、船がゆっくりと岸を離れて動き出します。
オールもなく動力もなさそうな船ですが、魔力とかで動かしているのかな。
動かしているのはクロードなのでしょうか。
湖の遊覧シーンは、クロードがめちゃめちゃキラキラしていて美しい。
この本はフルカラーなので値段も高いのですけど、これだけ美麗なカラー絵を見てしまうと、カラーで良かったと思います。
何を考えてる?と聞かれ、とっさにパパの髪がキラキラでキレイ!と答えるアタナシア。
前世で貧乏すぎて金に未練があるのかなと考えるアタナシアですが、確かにアタナシアは金に目がくらみがちですよね。
そんなこんなで表面上は優雅な遊覧が続きますが、アタナシアは無事に岸に戻ることができるのでしょうか。
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