漫画アプリピッコマなどで連載中の「ある日、お姫様になってしまった件について」のあらすじと感想です。
大いにネタバレあります。
前回の第5話はこちら
ある日、お姫様になってしまった件について
想定外のクロードとの出会い
人気のない宮を見つけたアタナシアは、そこに自分の宝物を隠し始めました。
何度か通ったある時、黄金の天使像に目が眩み本物の金かどうかかぶりついていると、背後からいつからこんな虫けらがいたんだ?と声がしました。
驚いて振り返ると、そこに立っていたのは金髪に宝石眼の男性。
間違いなく、アタナシアの父親のクロードでした。
着物のような簡易的なローブのようなものを着て、胸元をはだけさせ気怠げなクロード。
アタナシアは、恐怖で一歩も動けません。
まだ9歳になっていないのに、皇帝宮には近付いていないのに、どうして目の前にコイツがいるの?とパニックになっているアタナシア。
そんなアタナシアにゆっくり近づき、指先でひょいと顔を上げさせると「確かアタナシアだったな」と名前を呼びます。
アタナシアの頭に巡るのは、「かわいらしいお姫様」で読んだアタナシアの名前の由来。
アタナシアは不死に関わる言葉の一つで、オベリア帝国では皇帝の後継者のみに、皇帝からのみ授けられる名前。
一介の踊り子だったアタナシアの母親ダイアナは、その名をクロードの許しなく付けていたのでした。
クロードはアタナシアをも殺す予定だったけれど、ダイアナがその名を付けたことを知り、アタナシアが名前通りどこまでしつこく生き残れるかと、たぶん単なる気まぐれで生かしておいたんですよね。
アタナシアにとったら、いつ気まぐれで殺されるかわからないからクロードは恐怖の対象でしかない。
しかし、クロードはアタナシアに「大きくなったな」と話し掛けます。
小説では9歳でクロードに会った時、クロードはアタナシアを無視して通り過ぎたのに、5歳で出会い更に話し掛けてきました。
どうして?と震えるアタナシア。
でしたが、ここでアタナシアの足に括り付けていた宝石の入った袋が落下するという失態。
ますます凍りつくアタナシアに近づいてくるクロードは、アタナシアを両手で持ち上げるのでした。
持ち上げられて目の前にクロードの顔が近づき、アタナシアはますますパニックに。
心の中ではクロードの失礼な言葉たちに怒り沸騰なのですが、クロードが「俺の宮で何をしていた?」という言葉で、一瞬にして怒りが消え去りました。
俺の宮?
人気のない神殿のような建物。
そここそが、皇帝クロードの住う場所だったのですね。
5歳のアタナシアがひとりで散歩中に来れてしまう場所に、クロードはいました。
まあ、ルビー宮がもともと後宮のような場所だったから、それほど遠くはないでしょうけど。
これで予定より4年も早くクロードと出会ってしまったアタナシアですが、これからどうなるのでしょうか。
思っていたより、かなり穏やかな対面でした。
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