漫画アプリピッコマで連載中の「捨てられた皇妃」あらすじ感想です。
ネタバレあります。
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捨てられた皇妃99話あらすじ感想
過去と影
約束していた村の祭りにアレンディスとふたりで来たアリスティア。
一緒に踊る姿はとてもお似合いのカップルです。
アリスティアといる時のアレンディスは、気が利くし優しいし楽しませてくれるしパーフェクトじゃない?
ふたりは「影の演劇」という舞台を見に行きます。
影という言葉に考え込むアリスティア。
アリスティアにとっての影は、過去の記憶。
影から抜け出したいアリスティアだけど、アレンディスは影の存在を否定すれば影が悲しむと言います。
アリスティアにとって過去の記憶を否定することは、かつての自分をも否定すること?
アレンディスがむしろうらやましいという彼の影。
きっとお兄さんのことですよね。
アレンディスの告白
影の演劇とは、白い幕に役者の影を映し出して観せる劇のことでした。
より一層悲劇が際立つ方法です。
劇の内容はある青年の悲恋。
好きになった女性に想いを告げられず、病弱な兄がその女性と結婚したことで青年が自害してしまう話でした。
アレンディスの境遇と重なります。
アレンディスはどんな想いでこの劇を見ていたのでしょう。
病弱な兄の影でたくさんのことを我慢してきたはず。
たったひとつ、欲しいと思ったアリスティアも自分の手の中から飛び立とうとしている。
アレンディスがアリスティアを見つめるまなざしが切なすぎます。
アリスティアは劇の終幕に舞う花を手に取り、花をもらったのは初めてと喜んでいます。
そんなアリスティアに花束をプレゼントするアレンディス。
ティアにはじめて花束をあげる人になりたかったんだ、と。
アレンディスはアリスティアのはじめてをたくさんもらいましたよね。
そしてアレンディスはアリスティアへの想いを告げました。
アリスティアがアレンディスの気持ちに気づいたのは、リボンを結んでもらった時かと思っていたら、もっと前から気付いていたんですね。
アリスティアの頭の中に、ほんの少しでもアレンディスと歩む未来がよぎったりしなかったのかな。
アリスティアが完全にルブリスとのことを振り切っていられたら、アレンディスの気持ちに寄り添えてたかもしれない。
9歳で目覚めてから、たくさんの時間を一緒に過ごしてきた大切な人。
でも、その想いには応えられない。
と、アリスティアはアレンディスに答えたのでした。
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