沢渡さんと泊まりで出張に行っていた葵は、帰るとすぐに辰巳のもとに向かい、一緒に暮らしたいと告げます。
弁護士カレシ11巻のあらすじと感想です。
ネタバレありますのでご注意を。
前回の10巻はこちら
弁護士カレシ第41話「新しい毎日のはじまり」
葵が辰巳と一緒に暮らしたいと思ったのは、沢渡さんと元妻の話を聞き好きでも続かないことがあるんだと知ったこと。
自分の都合を受け入れてもらうケダじゃなく、自分も辰巳の思いに応えたいと思ったこと。
なにより、辰巳と一緒にいたいと思ったから。
そうして一緒に暮らそうとなったのですが、今日からここで暮らそうと言う辰巳に、引っ越しの手続きをちゃんとしてからじゃないと無理だと言う葵。
またちょっと喧嘩っぽくなっちゃったふたりだけど、引っ越しの準備をひとり進める葵はその週末から当座の荷物を持って辰巳の部屋に住み始めることを決心するのでした。
やってみたら引っ越しの準備に意外と時間が掛かるってわかって、葵もそれまで待てなくなっちゃったんですね。
辰巳はわりとパパッと考えて決められるけど、葵はしっかり考えて自分で納得できないと動けないんですよね。
辰巳も葵がそうだってわかってると思うけど、とにかく葵に逃げられないように必死です。
そして事務所でその話をしてるものだから、扉の向こうで沢渡さんに聞かれてました。
切ない・・・
弁護士カレシ第42話「同棲のルール」
ふたりで決めた同棲のルールは、平日はお互い自分のペースで生活するということと、寝るときは必ず一緒のベッドで寝ること。
でも一緒に暮らしている嬉しさから、つい辰巳が葵に手を出そうとしちゃいます。
それを嗜める葵ですが、それから辰巳のことを意識しすぎてしまいます。
辰巳の方はなんだか葵を避けてるみたい。
それは葵を怒らせたかなと自制していたのですね。
葵も辰巳と触れ合えなくて勉強に集中できなくなり、意を決して自分から辰巳に平日干渉しないルールを辞めようと言いに行きます。
でも辰巳は自制できる自信がないから、葵が辰巳に甘えたいといはいつでも来ていいけど、自分は試験が終わるまで我慢すると葵を優しく労るのでした。
そしてお互い一緒にいることで、今日も頑張ろうって活力になるのです。
弁護士カレシ第43話「弁護士になった理由」
一緒に暮らし始めたことで、葵は辰巳のことをあまり知らないことに気付きます。
ある夜、話の流れから辰巳がなぜ弁護士になったか聞く葵。
大学生になっても特にやりたいことを見つけられなかった辰巳。
大学二年で父親を事故でなくした時に、葵のことを思い出します。
尊敬する祖父が亡くなり、居場所がなくなったとなく葵の姿を。
そこから、ふと弁護士ってどうやってなるんだろうと気になり、父を亡くした喪失感を紛らわせるためにも弁護士になる勉強を始め、ストレートで司法試験に受かってしまった辰巳。
なんのために弁護士になったのかわからないまま大手事務所で働いていたところを、今の所長にスカウトされたんですね。
それまでは企業関係の法務を専門としていた辰巳ですが、所長のすすめで個人向けの案件を担当することになり徐々にやりがいを感じていったのです。
葵に再会して意地悪だったのは、八つ当たりだそう。
葵がどこかで頑張ってるって思ったからやってこれたのに、まだ弁護士にもなってなくて昔と変わらないままの葵にムカつくって。
幻滅した?と聞く辰巳に、弁護士になってくれたから再会できたと言う葵。
そこで辰巳は父に言われた言葉を思い出します。
何かに執着することを見たことないけど、いつかそういうものや誰かに出会えればいいな、と言われたことを。
やっとその答えを辰巳は見つけられたようですね。
そして司法試験も終わり、後は結果を待つのみ。
・・・・・
次回は試験の結果と、次の司法修習についてですね。
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