「弁護士カレシ」第1巻のあらすじと感想です。
ネタバレありますのでご注意を。
弁護士カレシ第1話「呪いのキス」
高校生の夏目葵は辰巳大介は同級生。
イケメンでもてる辰巳は女の子に追いかけられると、いつも葵が当番で座っている図書室に逃げ込んでいました。
いつものように辰巳を匿っている時に、なんで六法全書なんて読んでんの?と聞かれ、弁護士になりたいからと答える葵。
その返答に辰巳は笑わず、なぜ弁護士になりたいのかも真剣に聞いてくれました。
葵が弁護士になりたい理由は、弁護士である祖父の存在。
誰にでも親身になって依頼を受ける姿や集まってくる人たちをずっと見ているうちに、自分も弁護士になって一緒に働きたいと思うように。
キラキラした目で夢を語る葵でしたが、ある日祖父が事故でなくなり葵の居場所だった弁護士事務所がなくなることに。
私の居場所がなくなっちゃったと言う葵に、じゃあおまえが弁護士になって自分の居場所を作ればいいという辰巳。
そして辰巳にキスされた葵はびっくりして廊下へ飛び出し、辰巳と揉めているところを辰巳のことが好きな女子に目撃され次の日から嫌がらせを受けることに。
さらには家の都合で転校し、何もかも忘れて受験に励んだはずが第1志望に落ち、それでも弁護士を目指したものの司法試験に3回落ち、生活費や奨学金のローンの返済のため勉強も兼ねて弁護士事務所のパラリーガル(弁護士補助)として働くことになったところで弁護士になった辰巳と再会します。
再会した辰巳は葵に厳しく、短期間で仕事ができるようにするため辰巳専属のパラリーガルになることになった葵なのでした。
葵の人生が変わったきっかけは祖父の死だったけど、辰巳からのキスが衝撃すぎてまるで呪いを掛けられたように感じてしまったんですね。
当の辰巳は葵がなりたかった弁護士になっていて、しかも出来る男っぽい。
弁護士カレシ第2話「上書きされたキス」
さっそく辰巳から指導される葵。
仕事のことだけじゃなくメイクにまでケチをつけられ、郵便局へ行った帰りに覗き込んだ化粧品店で買い込んでしまいました。
事務所に戻る時にヤミ金で相談しようか迷っている人に遭遇。
そこに取り立てが現れて連れて行かれそうなところを辰巳が助けてくれました。
辰巳の仕事っぷりをみて、ホントに弁護士なんだなと改めて感じる葵。
しかし、葵は辰巳に弁護士もパラリーガルにも向いてないんじゃないかと言われます。
葵はその言葉に辰巳くんにだけは言われたくないと反論。
辰巳にあんなことされたから今まで最悪だったと。
すると辰巳も、俺も最悪だったし、俺にとっても呪われたキスだったと言うのです。
あんな形で会えなくなって、辰巳もずっと気になってたんですね。
最近は仕事が忙しくて思い出さずにいられたのに、昔と変わらないままでまた現れた。
そして葵はまた辰巳から上書きされるかのようなキスをされるのです。
しかも今度はもっと深く。
そのキスとともに、辰巳は葵に身も心も自分だけのパラリーガルにするまで逃さないと宣言するのでした。
弁護士カレシ第3話「イジワルな唇」
次の日から本格的にパラリーガルの仕事開始。
大量の仕事を辰巳から渡された葵ですが、一緒に仕事をしていると高校の図書室のあの頃に戻ったみたいと感じます。
あの頃の空気感が葵にとっても辰巳にとっても居心地のいいものだったのでしょうね。
その夜は、事務所全員で葵の歓迎会に居酒屋へ。
そこで偶然ロースクールで一緒だった橋本に会い、近況を話しているうちにうっかりとセクハラをされていると言ってしまいます。
これが後々問題になるのですよね。
橋本がいなくなった後、辰巳がやってきて、ふたりで戻る時に、上司が部下にアルハラをしている場面に遭遇します。
一気飲みを強要された部下はその場で昏倒。
しかし周りの上司や先輩は笑って見ているだけ。
辰巳が駆け寄り開放するも、ヘラヘラ笑って大丈夫だからほっといてという先輩や、イライラするから早く辞めてくれねぇかなあという上司に辰巳がブチ切れ。
弁護士として言うこと言って、葵に救急車を呼ばせ倒れた人は運ばれて行きました。
葵はどんな相談も親身に受ける弁護士だった祖父を見て育っているので、今日の辰巳を見て同じ姿勢を感じたのでしょうか。
なんだかドキドキしてなかなか寝付けない夜を過ごす葵なのでした。
弁護士カレシ第4話「キスの条件」
次の日、急性アルコール中毒で倒れたサラリーマンが事務所を訪ねてきました。
お礼と、相談を兼ねて。
その言葉を聞いて「私がお話聞きましょう」と襟を正し、立ち上がる辰巳がカッコいいです。
辰巳と葵はそのサラリーマンの鈴木を弁護士することに。
葵はその夜残業して鈴木が倒れた状況をまとめていました。
そこに外出していた辰巳が戻ってきて、昨日葵が親しげにしていた橋本の話に。
そこからキスの話になり、葵がこの前のキスは犬にでも舐められたと思って忘れるからもう二度としないでと言います。
すると辰巳から本当に犬に舐められたと思えるなら葵から辰巳にキスしてみろと。
それができたら今後しないと約束すると無茶苦茶なことを言います。
葵はまたからかって!と怒りながら、昔の自分じゃないってわからせなきゃと辰巳にキスすることに。
葵は本当に勉強ばっかりしてきたからか駆け引きできないし、辰巳にいいようにされてますね。
でもどんなキスをするかと思いきや、唇を軽く一瞬触れさせただけのもの。
おまえガキか、と言われまたもや辰巳から深いキスをされてしまいます。
さらに葵からしたことで同罪だからもうセクハラでは訴えられない。
しかも口約束は証拠がないから無効と弁護士モードで言われ、辰巳の罠にひっかかったことに気づく葵なのでした。
葵はこんな単純で弁護士になれるのでしょうかね。
弁護士カレシ第5話「半人前なパラリーガル」
葵は昔辰巳にキスされてから男性が苦手ということと、勉強ばかりしてきたということもあって今まで付き合った経験がないのですよね。
なのにキスの経験ばかり増えちゃって普通の恋愛ができなくなっちゃうと悩む葵。
すると同じ事務所の弁護士沢渡から、クライアントからこの事務所のパラリーガルがセクハラで困っているという噂を聞いたというのです。
弁解した葵になんでも相談してほしいと言う沢渡ですが、なにかお手伝いできることがあればと言う葵に対し辰巳専属のパラリーガルなんだから辰巳のためになることをしなさいと言われてしまいます。
さらに今日は何をすればいいのかと尋ねた辰巳に、ちょっとは自分で考えて動けと突き放され何やっても中途半端だなと落ち込む葵。
しかし誰にも迷惑かけたくないし役に立つパラリーガルになりたいと気を取り直して仕事に励みます。
すると、良いことが。
相談に来た人が、葵の丁寧な説明とくだらない話に付き合ってくれたことで気持ちよく仕事を依頼してくれたのです。
敷居の高い弁護士の代わりに依頼人に近い存在でフォローしてくれれば依頼人も安心するし、弁護士も全力で仕事ができるんだよと言われ、パラリーガルの仕事を見つめ直す葵。
辰巳から身も心も俺だけのパラリーガルにする。一日中俺のことを考えて仕事しろと言われたことをも、いやらしい意味ではなく一人前のパラリーガルにするために言ってくれたことなのではと考えます。
辰巳なりの表現で仕事のことを教えてくれたとも思うけど、いやらしいというか別の意味も含まれていたと思うのですけどね。
純粋な葵は絶対気づかないでしょう。
その夜、残業していると沢渡から電話が。
朝イチで必要な書類を今から取りに戻るという沢渡に、葵は自分が届けると言います。
そして待ち合わせ場所に行くと、意外な姿の沢渡が。
仕事中はスーツで髪もピシッとした沢渡さんですが、洗いざらしの髪にラフな格好をした彼にギャップ萌えしそうです。
そんな沢渡からせっかくだからコーヒーでもと誘われた葵ですが・・・
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