漫画アプリ「ピッコマ」で連載中の「捨てられた皇妃」89話、あらすじと感想です。
ネタバレありです。
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捨てられた皇妃89話あらすじ感想
いよいよ建国際の宴会初日。
先日、ルブリスにドレスの色を聞かれたアリスティア。
たしか深緑がベースのドレスと答えていましたよね。
父ケイルアンに準備はできたか?と呼ばれ、現れたアリスティアはなんと。
明るい水色のドレス。
裾から上にかけて白と淡いピンクの草花のモチーフがデザインされています。
背景には少し紫みを帯びた淡いピンクのカップ咲きのバラ。
この作家さんは本当に衣装のデザインが繊細で豪華で、背景に描かれる花なども細かく綺麗に描き込まれているので一枚のイラストとしてもとても見甲斐があります。
ケイルアンに似合っているけど準備しておいたドレスと違うと言われると、ちょっと事情があってと言うアリスティア。
帝国にとって重要な式典の初日だから、華やかにした方がいいのではと思ったのですよね。
ルブリスに暗い色が好きなんだなと指摘されなければ気付かなかったと思うけど。
しかし、当のルブリスは深緑の衣装で現れました。
だって衣装の色を合わせようと思ってアリスティアに聞いたんだから、合わせてくるでしょう。
ルブリスもアリスティアもお互いの衣装の色を見て固まってます。
アリスティアは自分が選んだ色を暗いって言っておきながらどうして暗い色を着てくるの?と思ってますが、ルブリスも初日は深緑と言ってなかったか?と戸惑ってます。
お互いが向き合って、チーンとなってるところ可愛い。
お互いがどうしてこんなことに?と困惑してるのを、ハレンはやり取りを見ていたしふたりの考えそうなこともわかっているので理由が想像ついてるんでしょうね。
そしてパーティの始まりは、ルブリスとアリスティアのファーストダンス。
この2人のダンスシーンのイラストも美麗。
セリフの吹き出しでちょっと隠れてしまっているのが本当にもったいないくらい。
カルセインの正装もカッコいい。
マントがよく似合ってます。
アレンディスはシンプルなタキシードですね。
ふたりとも周りを令嬢が取り囲んでいるのに、見向きもせずアリスティアとルブリスのダンスを見つめてます。
ルブリスはダンス中、先日淹れてもらったお茶の話を。
淹れてくれたお茶は冷めたものまで全部いただいたと言う。
アリスティアとしては皇太子が冷めたお茶まで飲むなんてと思ったのでしょうが、ルブリスは冷めても悪くなかった。
君はお茶を入れるのがうまいのだな、また淹れてくれ、とアリスティアににっこり微笑みかけるのです。
アリスティアはここのところのルブリスには驚くばかりです。
そんなふたりをイット王女は憎々しげに、ルア王女はにこやかに眺めています。
ルア王女の頭の飾りが気になるんですけど、なんか猫耳みたいに羽がついてる感じの。
これって9話でピタ神との対峙の時、アリスティアが新たに切り拓く運命を暗示するシーンでアリスティアを囲んでいた5人の人物の内のひとりですよね。
頂点にルブリス、両脇にアレンディスとカルセイン、その脇に黒髪の女性と金髪の女性。
黒髪の女性は美優だろうと思うのですが、もう1人の金髪の女性がルア王女ですね。
ということは、この先もっと深くアリスティアと関わってくるということ?
話を戻しますが。
ダンスが終わると、皇太子妃候補たちが駆け寄ってきます。
ルブリスがアリスティアに今回は足取りが軽やかだったなと話しているのを聞き、まさか転んだことがあったのですか?から始まり、ルブリスに積極的に迫っているという3人の王女が代わる代わるアリスティアをあげつらう嫌味の応酬をしてきました。
アリスティアも受け流しながら、そうとう我慢している様子。
アリスティアは次期皇后なのだから、言い返してもおかしくないのだけど堪えているのには訳がありました。
この中の誰が次期皇妃に選ばれようが、結局は美優がやってきて何もかも美優のものになるから。
アリスティアはその時まで堪えて、美優がやってきたら退くだけと考えているようです。
運命はちゃんと変わってきていると気づくまでは何がなんでもルブリスと離れたい、早く婚約を破棄したいと焦っていたけど、今はモニーク家の後継者への道を歩み始めて美優が現れても大丈夫と思えるまでになったから落ち着いて考えられるようになったのですね。
そうして堪えているアリスティアを見て何か考えている様子のルブリスですが、話がアリスティアの騎士の話になったからかイット王女に剣術に長けていると聞いたと話しかけます。
素質があると言われていると答えるイット王女に、一度腕前を見せてくれないかと提案するルブリス。
するとイット王女はそれならアリスティアと剣を交えてみたいと言い出します。
さらに自分が勝ったら、ルブリスがアリスティアへの贈り物だと言っていた靴を自分にくださいと。
キラキラした笑顔でいいだろうと答えるルブリスに、アリスティアは内心苛立ちます。
イット王女が気に入ったのか?
贈り物を渡す理由にされたのか?
それなら最初から自分への贈り物だなんて言わなければよかったのにと。
考え事をしながら歩いていたアリスティアは休憩室に向かおうとして道を間違えてよう。
すると、何やら密談する声が聞こえてきました。
その声はゼナ公爵の声。
どうやら貴族派の密談のようです。
その話の内容は、イット王女がアリスティアに圧力をかけていることへの称賛と、何か文書を持ち出す計画について。
アリスティアは耳をそば立て、皇帝派の中に貴族派の回し者がいるのではと気付きます。
しかし、声を発していないアレンディスがそこにいることには気付かないのでした。
いやもうホントにアレンディスが何を目的に貴族派に与しているのかが気になります。
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