「はぴまり」や今ドラマ化されている「恋はつづくよどこまでも」の円城寺マキ先生の現在連載中のマンガ「つまり好きって言いたいんだけど、」は幼なじみの再会ものなんだけど、いろいろと拗れてる感がすごい。
【Act.1】ブレイク俳優、担当します
主人公の冴島千歳は芸能事務所のタレントのマネージャーさん。
キリッとした顔つきでキビキビ仕事をこなしている。
いじめられてばかりの気弱だった小学生の頃とは違い、強くて誰にも負けない私になった千歳は、付いている若い女性タレントからも時々怖いと言われてしまう始末。
さらには護身術まで身につけて、怖いのは顔だけじゃなかったんだーとお付きのタレントに言われるほど。
そうやって仕事をこなしていると、ある日上司から担当替えを言い渡される。
付いてるタレントからの希望ではなく、別のタレントから千歳をつけてくれとご指名されたとのこと。
指名してきたタレントは事務所のトップ俳優藤代瀬那で、ベテランのマネージャーがついていたはず。
瀬那の演技は定評があり千歳もその演技に惹きつけられているほど。
ただし私生活の女性関係があまりよろしくないと噂があって一抹の不安を覚えながら瀬那のもとへ。
最初が肝心とキビキビと瀬那に挨拶などを済ますと、
「その威嚇してるみたいな怖い雰囲気なんなの?俺何かしたかな?」
と言われるが千歳にとってはそれが素だし、聞かれる理由がわからない。
次の日の朝、千歳が瀬那のマンションに迎えにいくと、瀬那の部屋から女性が慌てて帰っていくのと鉢合わせしてしまう。
遊びもほどほどにしないと・・・と説教をしだす千歳に、瀬那は「なんで遊びって決めつけるの?俺が誰かに本気になったらおかしいわけ?」と言う。
偏見だったと反省する千歳を背に、ニンマリする瀬那。
これで読者には瀬那がどういう奴かちょっぴりわかっちゃいましたね。
実際瀬那にとっては単なる遊びで、うまく千歳を言いくるめたってことでしょうか。
そして、その3日後。
今度は違う女の子と鉢合わせして、ウソつきってことが早々にばれたわけだけど。
仕事は真面目だけどだらしない瀬那にいい加減疲れてきた千歳。
そんなある日、瀬那と遊んだ女性の彼氏が怒鳴り込んできて瀬那に殴りかかってきました。
なまじっか護身術を身につけている千歳なので、殴りかかってくる男の拳を摑んで「落ち着いてください」というものの、興奮してる人ってそんなことで落ち着くわけないですよね。
案の定、引っ込んでろとはじかれたところを、瀬那が千歳に
「ちーちゃん!!」
と叫びながら手を掴んできて・・・。
実は瀬那はちとせをいじめていた男の子たちの中心人物、不二宗純なのでした。
瀬那は自分の本名が嫌いで、子供の頃の自分が今の売りと真逆なので、知られたくないといいます。
だから千歳も一切しゃべるなと。
そこで千歳は、千歳が瀬那のことをしゃべらないよう監視するためにマネージャーに指名したと考えたようですね。
会いたくなかったし思い出したくもなかった千歳と、ちーちゃんと気軽に呼んでくる瀬那こと宗純くん。
どっちがどっちに「つまり好きって言いたいんだけど」って言いたくなるのでしょうか。
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