漫画アプリ「ピッコマ」で連載中の「捨てられた皇妃」44話、あらすじと感想です。
ネタバレありです。
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捨てられた皇妃44話あらすじ感想
ルブリスの成人式。
式典が終わりパーティが始まると、ルブリスはアリスティアをファーストダンスに誘います。
ルブリスの衣装は白と水色の生地に金の縁取りがされた爽やかかつ豪華なもの。
アリスティアの衣装はルブリスに合わせて仕立てられたのでしょう。
同じく白に水色のグラデーションに植物の模様が入ったドレスでお人形さんのようです。
ヘッドパーツはピンクと白の花びらが交互に入った大輪のバラをモチーフにリボンやパールの飾りがついています。
これで笑顔だったらめちゃくちゃ可愛いのに、アリスティアには笑顔が見られません。
そりゃそうですよね。
以前、皇帝にルブリスとの婚約解消を申し出たアリスティア。
その時にルブリスの成人まで考える猶予を貰っていたのに、その日がもうやってきてしまった。
アリスティアも誰もが認めるほど成果を出せたわけではなく、ましてや父ケイルアン不在の中ひとりでモニーク家の後継者になるとはっきり言えるかどうか。
さらにはアレンディスには裏切られた気持ちで許す気にもなれなく、ルブリスにダンスに誘われる前にも言い争ったばかり。
さて、ふたりのダンスが始まると、周りのアリスティアの評価が上がっていきます。
アリスティアはまだ社交界デビュー前だけれど落ち着いた大人っぽさと気品がルブリスとお似合いだと噂されています。
無言でダンスを続けるふたり。
アリスティアは一度目の人生でのことを考えていました。
同じ成人式に同じダンスの誘い。
違うのは、かつてこの瞬間に彼に心を奪われたこと。
作り笑顔だとしても慣れない場所で彷徨っているアリスティアに微笑みながら手を差し伸べてくれたことがアリスティアにとって救いだったから。
結局また同じ運命を辿っているのではないかと不安が尽きません。
するとルブリスが意外だと口を開きます。
アリスティアは今日はじめて踊るはずなのに、ステップが軽快なことを訝しんだのです。
アリスティアは練習をしたのだと言います。
心の中で、未来で数え切れないほど・・・と思いながら。
ルブリスはさらに別のことを考える余裕ができるほど踊りを極めたのか、それとも幾度となく共に踊った相手がいるのかと問い詰めてきます。
否定するアリスティアに、ベリータ公爵の次男がその相手なのではないのかと追及してくるのです。
何も答えられないアリスティアは足を挫きそうになってしまいます。
すっと腰に手を回し倒れないように支えてくれたルブリスに驚くアリスティアですが、 ルブリスはその耳元で気に入らないと一言呟くのです。
そしてダンスは終わり、次は各国の使節団が列をなして皇太子へのお祝い品の献上が続きます。
玉座には皇帝陛下、その両脇に座るのはルブリスとアリスティア。
アリスティアがいつ皇帝に父のあとを継ぐと伝えようか考えていると、隣に座るルブリスが話しかけてきました。
どうして僕を恐れるのだ、と。
そう。前回、ルブリスがダンスを申し込む前に今日こそ聞いてみようと思っていたことですね。
まさか幼少期のことを思い出したのかと聞くルブリスですが、アリスティアには心あたりがない様子。
ルブリスはいくつか訳を考えていたようです。
その一つが幼少期の出来事。
幼少期に何があったのかはまだ明らかになっていません。
もう一つ、ルブリスが考えていたのが、フィオニアというアリスティアに神から贈られたミドルネーム。
皇帝はこの名前については口封じをしていたようですが、ルブリスも知っていたのでした。
アリスティアは、私をどうされるおつもりですか?とルブリスに問います。
ルブリスの口から出た言葉は、アリスティアが愕然とするものでした。
次期皇妃の座を提案してきたのです。
まだ美優は出現していません。
それなのに、やっぱりまた皇妃の座をと言われてしまう。
さらにルブリスは、モニーク家の忠誠心を認めて正妃の称号はやると続けます。
ルブリスはアリスティアがその提案で納得すると思っていたようです。
アリスティアの強張った表情を見て、嬉しくないのか?と怪訝な顔をします。
皇位継承を脅かさない地位として皇妃にする代わりに、正妃であれば一族の名誉を守ることもできるのだから、 家格の降格を懸念したアリスティアも納得するだろうと思ったのです。
アリスティアはここで自分が失敗したことに気付きます。
アリスティアがたとえ正妃になっても、どのみち美優はやってくるのです。
ここでは私をどうするつもりかとルブリスの意見を聞くのではなく、アリスティアから家を継ぐと言わなければならなかったのです。
ルブリスの提案を聞いてしまった後では、彼の申し出を真っ向から拒むことになりルブリスを怒らせアリスティアだけでなくモニーク家の立場も悪くなってしまう。
もうダメなの?と思いつつアリスティアが口を開いた時、 会場が一気にざわめきます。
ルブリスが誰かが到着したようだと言い、その方向を見るとそこには・・・
・・・・・
ルブリスとアリスティアがここまで会話をしたのは初めてではないでしょうか。
婚約者といえどもその地位だけで、しかも神のお告げで決められた縁組。
とはいえ、ルブリスはアレンディスとの関係が気になっているようですね。
あとはアリスティアが何を考えているのかわからないということも。
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