漫画アプリ「ピッコマ」で連載中の「捨てられた皇妃」コミックス3巻のあらすじと感想です。
ネタバレありです。
3巻には26話から38話までが収録されています。
前回の2巻はこちら
捨てられた皇妃の登場人物一覧はこちら
捨てられた皇妃3巻あらすじ感想
3巻の表紙はケイルアンと抱き抱えられるアリスティア。
これまでのコミックスの中で、この表紙が一番好きです。
ここまでで一番イケメンで推せるのはパパです!
不吉な考え
ルブリスとアリスティアをモチーフにしたオペラの最中、シャンデリアが落下するハプニングが起きます。
ふたりが結ばれるべきではないという暗示では?それとも運命からは逃れられないという警告では?と不吉な考えがアリスティアの頭の中を巡ります。
だからこそルブリスとの人生をなにがなんでも拒み続けなければと強く思うのでした。
そんな中、父ケイルアンが長期の遠征でアリスティアのそばを離れることに。
ケイルアンは首都に残るアルキントにアリスティアの様子を時々見てくれるよう頼みます。
遠征の壮行会にベリータ家に集まろうというアルキントの提案で、ケイルアンと一緒にベリータ家に行くアリスティア。
そこでアレンディスの部屋に案内されると、そこから何かが割れる音と部屋から飛び出してくるメイドの姿が。
アリスティアが声をかけ部屋を覗くと、そこには見たことのない冷たい表情のアレンディスがいました。
しかしそれも一瞬のことで、すぐに笑顔のアレンディスが出てきます。
闇アレンの初登場シーンですね。
アレンディスも遠征に行くことになったと知り、驚くアリスティア。
寂しがるアリスティアの額にキスをするアレンディス。
別れの挨拶をしアリスティアを残し去っているアレンディスの表情は、アリスティアに向けた優しいものではありませんでした。
この表情をなんと表現したらいいのか。
ダークサイドのアレンディスというところでしょうか。
カルセインとの出会い
ケイルアンたちが遠征に出立し数日。
思うように剣の訓練ができなくてアリスティアは悩んでいるようです。
すると侍女のリナが、市内へのおつかいに一緒に行きましょうと誘ってきます。
気分転換に街に出たアリスティアはリナが勧めるブティックではなく、剣を見たいと武器屋にやってきました。
そこに入ってきたのは、せっかちでワンパクそうな少年。
彼はアリスティアが誰か知らずに声を掛けてきましたが、アリスティアはその風貌や話の内容からラス家の次男カルセインと気づきます。
カルセインは剣の練習で困ったことがあれば力になると言ってくれますが、名乗る前にカルセインは帰ってしまいます。
そこで改めてカルセインにお願いしようとラス家を訪れるアリスティア。
しかしアリスティアがモニーク侯爵令嬢と知ると、突然教えたくないと拒否されてしまうのです。
カルセインの母から父親の指示に背くのかと言われ、渋々まずは実力を見せろと言うカルセイン。
ケイルアンは遠征に行く前に、アルキントと相談しカルセインにアリスティアを任せてみてはと提案されていました。
カルセインはアリスティアに冷たく馬鹿にした態度を変えません。
しかしその会話から自分に足りないものに気づいたアリスティアは、早速それに取り組みます。
アリスティアに足りないものとは、体力と筋力。
毎日の筋力トレーニングと食事改善で克服しようと考えたのです。
無茶なことをしていると分かっていても、残された時間からの焦りからやめられないアリスティア。
一方、カルセインは自分から線引きをしたのにアリスティアが気になってしまい、モニーク家に様子を見にきてしまいました。
そこで無理なトレーニングがたたり、アリスティアは倒れてしまいます。
カルセインにはなぜアリスティアがそうまでして剣を学びたいのかわかりません。
彼はアリスティアが次期皇后と知っていて、趣味でやっているだけだろうと思っていたのです。
しかし、ここでアリスティアは断言します。
騎士になりたいのだと。
そしてモニーク家の後を継ぎたいのだと。
これがアリスティアが選んだ、運命から逃れる道。
ルブリスの態度の変化
寝込んで数日後。
皇帝陛下から皇宮に来るよう頼りが届きます。
体調が優れない中、皇宮に行くと陛下に父がいない間の護衛について尋ねられます。
誰もいないと答えると皇室に仕える近衛騎士を派遣すると言われ、皇室から逃れられなくなりそうで焦るアリスティア。
ぐらつく体をなんとか保っているとルブリスが現れ、アリスティアを送っていくよう陛下に命じられます。
ルブリスの後ろをふらつきながら歩くアリスティア。
皇宮の玄関口までだろうと思っていたアリスティアでしたが、ルブリスはモニーク家まで行ってくるとアリスティアと一緒の馬車に乗り込みます。
アリスティアは自分のことは見るのも嫌なはずなのにと考えていますが、ルブリスは違うことを考えて今いた。
アリスティアがなぜこれほど自分を律するのか不思議なんですね。
アリスティアなら陛下に静養の許しを得ることともできただろうにと。
それは自分と違って父上に気に入られているアリスティアならという思いがありました。
甘えが一切許されない自分と、甘えが許されるのにそれを自分に許さないアリスティア。
健気なものだ。そなたも、僕も。という言葉に、ルブリスの苦悩が感じられます。
アリスティアを送りルブリスが去ると、アリスティアはなぜか佗しさにも似た感情を感じます。
いつになく彼を怖く感じなかったのは顔色を伺う余裕がなかったからと自分を納得させるアリスティアでしたが、ルブリスが憎悪ではなく違う感情でアリスティアを見ていたからでしょう。
ルブリスのアリスティアに対する感情が少しずつ変わってきているようです。
体調も戻り、護衛の近衛騎士に日々の剣の稽古を見てもらえるようになったアリスティア。
アリスティアの様子を見にきたカルセインは、近衛騎士がいることを知り自分も毎日通ってくると宣言。
カルセインのストレートな物言いに慣れないアリスティアですが、裏表のないところに段々と打ち解けていきます。
アレンディスやルブリスとはまた全然違うタイプですね。
そのルブリスは、アリスティアの幼さを理由に自国の姫を皇妃に推薦しようとする他国の訪問を受けていました。
政治的判断とは別にアリスティアを気にかけるルブリスは、もうアリスティアに憎悪に似た感情は抱いていないように見えます。
・・・・・
1巻でビタがアリスティアに運命を切り開く者と告げた時。
アリスティアの未来の姿が出てきましたが、騎士の姿だったんですね。
その背後には5人の人物がいました。
真後ろにルブリス、その両サイドにアレンディスとカルセイン。
これで3人が出揃いました。
今後アリスティアの運命はこの3人とどのように絡んでいくのでしょうか。
現在コミックスは3巻までしか発行されていないので、この先はピッコマ連載を1話ずつ追っていきます。
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