薬屋のひとりごと/ふたつのコミカライズ

サンデーGXで連載中のコミックス「薬屋のひとりごと」にどはまりし、既刊全巻イッキ読みし、さらに原作小説も読破したところで、次に気になったのがもう一つのコミカライズ版。

 スクエアエニックスのビッグガンガンでこちらも連載中のもの。

カテゴリーはどちらも青年マンガ誌。

でも漫画家さんの作風や原作からコミカライズへの切り取り方で、元は同じ作品でありながらそれぞれも単独で楽しめるのは面白いところです。

さすがにいくらでもお金を注ぎ込めるわけではないので、スクエニ版の方は途中までしか読めてないけど。

スクエニ版を読み始めたところで、ちょっと比べてみたくなりました。

ふたつのコミカライズの大きな違いは、サンデー版はタイトルが「薬屋のひとりごとー猫猫の後宮謎解き手帳」と副題がついているところ。

つまり、猫猫が後宮やそれにまつわるそこここで謎解きをしていく部分にフォーカスしたストーリーになっているということ。

 なのでコミカライズにあたっては、事件がより浮き彫りになるような原作からの切り取り方をしてる気がします。

その分、事件とは別の登場人物たちの細かな心理描写の部分は削られてますが、テンポのいいストーリー展開になってるのかな。

一方のスクエニ版は、猫猫が薬屋としての知恵や経験から事件を解決していくという本筋は同じだけど、登場人物たちの心理描写もしっかり掬っていて、事件もいろいろ起こるけどそれ以外もなんやかんやあるよという感じですかね。

冒頭、小説では後宮の中で空を見上げながら物思いに耽り、なぜ今猫猫が後宮にいるかということが語られていき、スクエニ版はそれに沿ったかたちで話が始まります。

サンデー版では、猫猫が突然人攫いに攫われるところから始まるので、不穏な雰囲気からのスタートとなります。

また、猫猫を事件に巻き込んでいく人物、宦官の任氏と猫猫の距離感が違います。

媚薬にまつわる事件の中で、 猫猫のいる部屋から任氏が出るときの描写。

小説では、なにか冷たいものが猫猫の首に当たったとだけある箇所が、サンデー版では猫猫の首に後ろから任氏が指をツツッと這わせるのに対し、スクエニ版では任氏が背後から猫猫の肩に手を置き髪を掬い上げ、首筋に軽く口づけをするという表現になってます。

この部分はサンデー版と小説を自分の中でリンクさせて読んでいたので、スクエニ版を読んで確かにその解釈もありか・・・と思ったのと、 任氏と猫猫はこの先どんどん関係性が変わっていくので、それがそれぞれのコミカライズでどう表現されていくのか俄然興味が湧いてきたワンシーンでもあります。

ストーリー上の違いはまだまだたくさんありますが、一旦置いておいて。

あとコミカライズでの違いといえば、絵柄ですね。

端的にいうとサンデー版は線が太く、スクエニ版は線が細い。(あくまで個人の感想です)

任氏は人間離れした美貌の宦官と表現されてますが、サンデー版の方が男性っぽく、スクエニ版の方が中性的に見えます。

まあ絵柄は好みだと思うし、どちらも丁寧で整っていて読みやすいので、どちらというのもないですが。

さらに言うと小説の挿絵も別の方なので、3通りの猫猫や任氏を楽しめるわけです。

挿絵の絵柄も好みなので小説ではそれも楽しみのひとつなのです。

今日はここまで。

次は引き続き、ふたつのコミカライズを比べてみよう。

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